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イーデーエム株式会社

産業用インクジェットプリンタ

イーデーエムの提案する産業用インクジェットプリンタ

産業用インクジェットプリンタイメージ画像

当社ではダンボールやカートンなどに対して日付・製造番号・バーコード・一括表示などを直接印字するのに適したピエゾ式ドロップオンデマンド(DOD)インクジェットプリンタを取り扱っております。

溶剤不要の独自の固形インクを使うことで、液体インクにはない高品質な印字、メンテナンス性に優れたインクジェットプリンタとなっております。

液体インクの課題

印字の滲み

ダンボールなどの吸収性のある表面に印字した場合、印字に滲みが生じます。そのため細かい文字の判読が難しくなる、鮮明なロゴの印字ができない、バーコードや二次元コードの印字に適さない等の課題があります。

現場環境

インクの補充や、ノズル面の清掃時にインクをこぼすなど現場をきれいな状態に保つことが難しいなどの課題があります。

固形インクによる課題解決

鮮明な印字

独自の固形インクは、ダンボールなどの吸収性のある表面に印字しても、滲むことなくシャープな印字が可能です。一括表示に含まれる小文字や、ロゴなどの印字品質を高く保つことが可能です。また、滲みのないシャープな印字は高い読み取り精度のバーコードや二次元コードの印字にも適しています。

 

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クリーンな環境

独自の熱可塑性固形インクは有機溶剤を使用せず、クリーンな現場環境を保つことが可能です。また、インク補充は固形ブロック(ボトル)を挿入するだけでメンテナンス性にも優れています。

 

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発泡スチロールへの印字

独自の固形インクは非浸透素材である発泡スチロールへの印字にも対応しております。乾燥機構等の付帯設備を設けることなく、発泡スチロールへの印字が可能です。

 

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産業用インクジェットプリンタ製品一覧

大文字用インクジェットプリンタ

大文字用インクジェットプリンタ(MDL5800)

ダンボール・発泡スチロールなどの外装に対して文字・ロゴ・バーコードなど多様な情報を、滲まず鮮明に印字可能な大文字用の産業用インクジェットプリンタ。2ヘッド接続まで対応。

大文字用インクジェットプリンタ(MDL5940G)

外装への鮮明な大面積印字を可能にする「MDLシリーズ」の特長はそのままに、革新的な技術により、印字品質の安定性の向上・使いやすさ・優れたメンテナンス性を実現した次世代の産業用インクジェットプリンタ。4ヘッド接続まで対応。

産業用インクジェットプリンタとは

インクジェットプリンタとは、微細なインク粒を生成し、単独、または直列に配置された複数のノズルから被捺印物に向かってインク粒を噴射し、文字等を形成する印字方式のプリンタです。

文字や絵柄などの印字内容をドットマトリックスに展開し、被捺印物上の必要とされる箇所にインク粒を噴射配置することで被捺印物上にドットの集合体として印字内容を形成します。インクを噴出するプリントヘッドと被捺印物は非接触であり、インクの噴射の方式によってはプリントヘッドと被捺印物との距離を大きくとることも可能です。また、程度にもよりますが、凹凸部や曲面への印字も可能な場合があります。

 

インクジェットプリンタは大きく分けると民生用インクジェットプリンターと産業用インクジェットプリンタ(工業用インクジェットプリンタ)の2つに分かれます。

主に文書や写真などを紙に印刷するために用いられる民生用に対して、産業用(工業用)は、主に製品製造時に日付や製造番号、バーコードなどの製品情報を製品やパッケージに印字するために使われます。

 

ここでは、当社が取り扱っている産業用インクジェットプリンタ(工業用インクジェットプリンタ)についてご紹介します。

産業用インクジェットプリンタ(工業用インクジェットプリンタ)の方式

インクジェットプリンタはデジタル制御で印字を行うため、文字だけでなく、バーコードや二次元コード、ロゴ等の印字も可能です。さらに、日付、時間、ナンバリングなどの変動情報も自動的に更新しながらの印字が可能です。

産業用インクジェットプリンタはインク噴射方式の違いでドロップオンデマンド方式(DOD方式)とコンティニュアス方式(CIJ方式)に大別され、印字できる内容、印字に適した対象も異なります。

 DOD(ドロップオンデマンド方式)CIJ(コンティニュアス方式)
文字の形成 複数ノズルによるドットマトリックス 単ノズルによるドットマトリックス
インク 不揮発性インク 揮発性インク
文字サイズ 小文字~大文字 小文字
印字品位 高解像度 低解像度(ドット文字)
印字対象 紙・木材等の浸透素材 紙・木材等の浸透素材、プラスチックフイルム・ガラス・金属・樹脂等の非浸透素材

DOD方式(ドロップオンデマンド方式)

複数ノズルのうち、必要なノズルから必要なタイミングでインクを噴射することで文字を形成する方式のインクジェットプリンタです。民生用のインクジェットプリンタも同様の方式を採用しています。DOD方式にはインクを噴射するしくみの違いでピエゾ式、サーマル式、電磁バルブ式等があります。

ピエゾ式の原理と特徴

ピエゾ式ドロップオンデマンド(DOD)インクジェットプリンタは、不揮発性のインクを用い、プリントヘッド内の複数ノズルに内蔵された圧電素子(ピエゾ素子)の電歪現象を利用してインクを噴射し、ドットの集合体として文字を形成します。多数ノズルのプリントヘッドでは大面積の印字が可能で、ノズル径を小さくすることで高解像度の印字が可能です。不揮発性のインクを用いることから被捺印物は紙などの吸収性の表面である必要があります。また、インクの噴射圧が低いため、プリントヘッドと被捺印面の距離を接近させる必要があります。

サーマル式の原理と特徴

サーマル式はノズル内でインクを急速に加熱して気化させ、そのときに発生する気泡の高圧を利用してインク噴射します。ヘッドの構造が比較的シンプルで小型化しやすく、高密度な印字が可能ですが、インクを加熱するので使用できるインクが熱劣化の少ないものに限定されます。

電磁バルブ式の原理と特徴

電磁バルブ式は、ポンプや圧縮吸気により加圧されたインクを、ノズルに設けられた電磁バルブ(電磁弁)を必要に応じ選択的に開閉することにより、必要な位置のノズルからインク粒を噴射します。電磁バルブの応答速度に限界があるため、高速印字には不向きで、ドット数も少ないのが一般的です。

CIJ方式(コンティニュアス方式)

1つのノズルから連続的にインク粒を噴射する方式で、連続噴射されたインク粒のうち、印字に必要とされるタイミングのインク粒のみが、電気的に制御され文字を形成する方式のインクジェットプリンタです。被捺印物を選ばないため、産業用インクジェットプリンタとしてあらゆる製品への日付やロット番号等の印字に用いられるインクジェットプリンタです。

CIJ式の原理と特徴

1つのノズルから連続的にインクを噴射し、被捺印物にインクを吹き付けます。印字に必要なタイミングのインク粒のみが電気的に制御され文字を形成しますが、大半のインク粒は使用されず、回収機構により回収されインクジェットプリンタ内部を循環します。連続噴射されるインクが常にインクジェットプリンタ内を循環しており、インクの乾燥によるノズル詰まりが発生しないため、溶剤を使った速乾性インク(揮発性インク)の使用が可能です。速乾性インクはプラスチックフイルムやガラス、金属、樹脂等の非吸収面への印字に適しています。

 

インクの噴射圧が高いため、プリントヘッドと被捺印面との距離を大きくとることができ、多少の凹凸がある面でも文字を形成することも可能です。1つのノズルから噴射されたインク粒で文字を形成するため、大文字、大面積の印字には向かず、文字としてもドット状の粗い文字になります。また、揮発性の高いインクと溶剤を使用するため、日常的なノズル洗浄などのメンテナンスが必要になります。

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