サーマルプリンタが実現する
「見やすい」「安心・安全」な表示
表示は何のためにあるのでしょうか?
製品表示のなかでも特に身近なものである「食品表示」に関する「食品表示法」の基本理念は、次のようになっています。
(基本理念)
第三条 販売の用に供する食品に関する表示の適正を確保するための施策は、消費者基本法(昭和四十三年法律第七十八号)第二条第一項に規定する消費者政策の一環として、消費者の安全及び自主的かつ合理的な選択の機会が確保され、並びに消費者に対し必要な情報が提供されることが消費者の権利であることを尊重するとともに、消費者が自らの利益の擁護及び増進のため自主的かつ合理的に行動することができるよう消費者の自立を支援することを基本として講ぜられなければならない。
(平成二十五年法律第七十号 食品表示法)
ここでも示されているように、表示は「消費者」が製品の情報を正しく理解し、安全・合理的な選択を実現するためにあるといえます。
消費者は
「見やすい」「安心・安全」な表示を求めています
ある調査*によると、食品を選ぶ時に「安全性」を意識する人(常に意識する・よく意識する・たまに意識する)は85.9%となっており、食品の安全性への関心の高さがうかがえます。
実際に食品を購入する際には、賞味期限・消費期限、原材料、原料原産地等の表示を参考にする人は多く、賞味期限・消費期限においては80.9%が参考にしている(いつも参考にしている・ときどき参考にしている)と回答しており、食品の安全性を確認する手段として表示は欠かせないものとなっています。
一方で50代以上の女性の約3割が、「消費期限・賞味期限」の文字が小さくて見にくいと回答しており、今後高齢化がさらに進むにつれ、表示が見にくいと感じる人の割合は増えていく可能性があります。
このような結果からも「見やすい」「安心・安全」な表示が消費者に求められていると私たちイーデーエムは考えます。
*「令和5年度 食品表示に関する消費者意向調査報告書」(消費者庁,令和6年8月13日)
「見やすい」「安心・安全」な表示の実現のために
イーデーエムのサーマルプリンタができること
視認性に優れた鮮明でわかりやすいサーマルプリンタの印字
賞味期限や消費期限、原材料表示などは安全な商品選択のために重要であり、見やすくわかりやすいことが何より大切です。
サーマルプリンタなら、太く濃いはっきりとした印字が可能なので、視認性に優れ、印刷と遜色のない鮮明なサーマル印字が「見やすい」を実現します。
またサーマルプリンタはデジタル方式のため、文字のサイズや太さ、フォントも柔軟に選択できるので、消費者にとってよりわかりやすい最適な表示を実現することができます。
サーマルプリンタ以外の印字方式には何がありますか?
表示に使われる印字方式には、サーマルプリンタのほか、ホットプリンタ、レーザーマーカー、インクジェットプリンタなどがあり、印字する対象物や生産ラインなどに応じて選択されています。
さまざまな印字形式があるなかで、濃く見やすい印字が可能なサーマルプリンタは、現在、賞味期限・消費期限などの期限日印字をはじめ、広く使われています。
”はやい” ”見やすい” 大面積印字が可能なサーマルプリンタの印字
一括表示などを印刷・ラベルではなく直接印字することは、包装資材の圧縮、在庫管理の効率化などのほか、表示変更の迅速な対応、小ロット対応を可能にします。
必要な情報を必要な数だけ必要な時に印字できれば、変更の多い産地を表示できるなど、消費者にとってわかりやすくきめ細やかな表示が可能となります。
サーマルプリンタなら、情報量の多い一括表示などの大面積印字でも、高速かつ鮮明に「見やすい」を実現します。
サーマルプリンタの直接印字にすると、印字データの作成・管理が大変では?
直接印字の場合、印字データの作成・管理に不安を感じられるかもしれません。
EDMのサーマルプリンタなら、一括表示など印字の情報量が多い場合や、製品点数が多い場合の印字データ(印字アイテム)の作成・管理を効率的に行うためのアイテム一括転送ソフト「IBT」をご用意しております。
黒印字以外のカラー印字にも対応するサーマルプリンタの印字
黒く濃い印字のイメージが強いサーマルプリンタですが、カラーリボンを使うことでカラー印字も可能です。
イーデーエムでは、多種多様な包材に適合するサーマルリボンを自社開発。黒色以外にも白や赤、青など多彩なリボンを取り揃えております。
内容物やパッケージのデザインに合わせサーマル印字の色を使い分けることで視認性が向上し「見やすい」を実現します。
サーマルプリンタのカラー印字はどのように活用できますか?
例えば、濃い背景色には白印字で表示の視認性を高める、外装が似ている商品の印字は色分けし商品の識別をしやすくするなど、さまざまに活用が可能です。
濃い背景に黒印字は読みづらい
透明の袋に黒で印字しているが内容物の色が濃いため文字の判読が非常に困難だった。
白印字にすると読みやすい
内容物と印字の色のコントラストが強いので文字の視認性が高くなり読みやすくなった。
外装が似ているため見分けづらい
商品の見た目や表示内容が類似しているため、チェックに時間がかかったり、出荷ミスが発生していた。
色分けすると一目で分かる
商品の識別がしやすくなり、出荷にかかる時間やミスが減らせた。出荷先の店舗でも、見分けやすくなったと好評。
高精度で正確な印字検査を可能にするサーマルプリンタの印字
消費者の安心・安全への意識の高まりに合わせて日付印字にもさらなる安心・安全が求められており、印字検査と印字検査機の重要性は増しています。
ただ検査機の高精度な読み取り、および運用には、「高品質」な印字を継続的に実施できることが必須条件となります。
多種多様な包材フイルムや紙に、鮮明で明瞭な印字が安定的に行えるサーマルプリンタなら、高精度で正確な印字検査を可能にし「安心・安全」を実現します。
高精度な印字検査に適する印字と適さない印字とは?
一般的な印字検査機では、基準となる印字と実際の印字の一致率(濃さや形状など)により、OK・NG判定を行います。OKとする一致率を高く設定し、高レベルで検査を行うためには、印字品位の安定性が重要となります。
濃さにムラがある、歪むなどで、印字品位が安定しないと…
- 検査レベルを高くすると、生産ロスの発生につながる
- 印字が少し薄い・文字が少し歪んでいるが、目で見ればOK品となる印字でも、NG品と判定してしまいます。
- 検査レベルを低くすると、印字不良の見落としにつながる
- 生産ロスを防ぐために検査レベルを低くすると、印字間違いなどのNG品をOK品と判定するリスクがあります。
印字品位が安定しているサーマルプリンタなら
- 高精度で正確な検査が可能
- 印字品位が安定しているため、検査レベルを高くしても生産ロスが発生することがなく、本当に防ぐべき印字不良だけを識別することができます。
トレーサビリティシステム構築に貢献するサーマルプリンタの印字
製品のトレーサビリティを実現する手段として、バーコードや二次元コードを印字する企業が増えています。
バーコード印字・二次元コード印字をする場合、確実な読み取りが行える印字精度が求められます。
サーマルプリンタなら、印刷と遜色のない高品位なバーコード・二次元コードにより、トレーサビリティシステム構築に貢献が可能。「安心・安全」を実現します。
サーマルプリンタで印字可能なバーコード・二次元コードとは?
GS1 DataBar
サーマルプリンタは、JAN・CODE39・GS1-128・GS1 DataBarなどのバーコードやQRコード・DataMatrixなどの二次元コードに対応します。
※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。
使用済みサーマルリボンの「印字記録」としての価値とは?
使用済みのサーマルリボンは、いわば印字記録そのもので、印字履歴をトレースする際に重要な役割を果たします。
印字が行われていた事実を証明する証拠や、印字トラブルが発生した際の原因究明の手がかりとして活用することができます。
EDMはサーマルプリンタのランニングコスト・ダウンタイムを徹底削減
サーマルリボンはサーマルプリンタの濃く見やすい印字の実現に欠かせません。
だからこそイーデーエムでは、リボンの消費・リボン交換を最小限にするための開発を続けております。リボン交換・メンテナンスのダウンタイム“ゼロ”を実現する最新サーマルプリンタ「DT2000c」をはじめ、リボン節約機能、カセットユニットなど、サーマルプリンタでの「見やすい」「安心・安全」な表示の実現のため、サーマル印字の生産性向上・コスト削減にこれからも徹底的に取り組んでまいります。
EDMサーマルプリンタのコスト削減・ダウンタイム削減のための取り組みとは?
緻密なリボン送りにより、
ランニングコストを削減
リボンの幅方向に印字することに
より、リボンを無駄なく使用
予備のカセットを用意することで
すぐにリボン交換が可能
ダウンタイム“ゼロ”を実現 ラインを止めないサーマルプリンタ NEW
従来機1台分と同等のスペースに2組のプリンタ部を搭載した「DT2000c」は、プリンタ部の自動切り換えにより生産ラインを止めることなく、リボン交換・ヘッドメンテナンスが可能です。