サーマルプリンタ
イーデーエムの提案するサーマルプリンタ
イーデーエムでは主に包装機やラベラーに搭載し、包装フイルムやラベル等に対して日付・製造番号・バーコード・一括表示などを直接印字するのに適した産業用サーマルプリンタ(業務用サーマルプリンタ)を取り扱っております。
サーマルプリンタは、サーマルリボン(インクリボン)のインクをプリントヘッドにより熱転写して印字を行います。活字を使わないデジタル方式のサーマルプリンタは、リアルタイムに変動する製造時間や製造番号、バーコード・二次元コードなどの多様な印字を、より高品質に実現します。
1997年の「SD2」発売から20年以上にわたりサーマルプリンタをご提供している当社は、長年の経験と実績を活かし、お客様の多様なニーズにお応えいたします。
製造現場のニーズに応えるイーデーエムのサーマルプリンタ
01
各種包装機に対応する豊富な
ラインナップ
イーデーエムでは、ピロー包装機から給袋包装機・多列包装機まで各種包装機に適合したサーマルプリンタをご用意。
また、高速タイプ、印字面積の広い幅広タイプなどをラインナップし、お客様の多様なニーズにお応えします。
02
最適なサーマルリボンのご提案
イーデーエムでは、サーマルプリンタだけでなく、多種多様な包材に適合する純正サーマルリボンを自社開発しております。
サーマルプリンタの性能を引き出し高品位で安定した印字を実現するために、お客様に最適なサーマルリボンのご提案が可能です。
03
ランニングコスト・ダウンタイムを
徹底削減
イーデーエムでは、ラインを止めずにリボン交換・メンテナンスが可能なデュアルサーマルプリンタ「DT2000c」をはじめ、リボン節約機能、カセットユニットなどにより、ランニングコスト・ダウンタイムを最小限に抑えるための開発を続けております。
04
安心と信頼のサポート体制
オペレータの方の不安を解消するサポート、定期点検、急なトラブルの際にも迅速に現場に駆けつけて対処するメンテナンスプログラムの充実など、末長くお付き合いさせていただくための環境が整っております。
サーマルプリンタ製品一覧
連続式サーマルプリンタ
ラインを止めないサーマルプリンタ。
従来機1台分と同等のスペースに2組のプリンタ部を備えることで、リボン交換・ヘッドメンテナンスによるダウンタイム”ゼロ”を実現。小ピッチ印字にも対応。
間欠式サーマルプリンタ
カセットタイプのミドルクラスモデルの新世代機。
自動ロック機能搭載カセットユニット、リボン巻き数80%アップなど、製造現場での生産性・信頼性をさらに向上させる新機能搭載。
幅広サーマルプリンタ
給袋包装機用サーマルプリンタ
本体に検査用カメラを内蔵することで、給袋包装機の印字に割り当てられるステーション内で印字と日付検査を行うことを実現する給袋包装機用サーマルプリンタ。
多列間欠式サーマルプリンタ
サーマルプリンタとは
サーマルプリンタとは、微小なヒータを並べて構成される「プリントヘッド」を用い、ヒータを選択的に加熱することで紙やフイルムなどの媒体に印字を行なう方式のプリンタです。
熱転写式と感熱式-違いや用途
サーマルプリンタは、転写方式の違いにより、熱転写方式と感熱式に大別されます。
熱転写方式は、ベース材となるフイルムに感熱インクを塗布して作られた「サーマルリボン(インクリボン)」を用い、プリントヘッドの熱により塗布されたインクを被捺印物に転写することで印字を行います。
感熱式はあらかじめ感熱発色インクを塗布してある「感熱紙」や「感熱フイルム」をプリントヘッドにより直接発色させることにより印字を行います。
また、サーマルプリンタは民生用サーマルプリンタと産業用サーマルプリンタ(業務用サーマルプリンタ)に大別されますが、民生用サーマルプリンタでは、熱転写式の小型の写真用プリンタ、感熱式を用いた家庭用FAXなど用途が限られています。一方、産業用サーマルプリンタ(業務用サーマルプリンタ)では、熱転写式・感熱式ともにさまざまな用途で用いられています。
ここでは、当社が取り扱っている、産業用サーマルプリンタ(業務用サーマルプリンタ)についてご紹介します。
産業用サーマルプリンタの方式
サーマルプリンタは、プリントイメージ(プリントする文字や模様などをグラフィック化したもの)を、ドットマトリックスに展開し、プリントヘッドの熱で必要なポイントにドット形状のインクを転写することにより、ドット(点)の集合体としてプリントイメージが形成されるプリント方式です。
活字式と異なり、デジタル制御で印字を行うため、文字だけでなく、バーコードや二次元コード、ロゴ等の印字も可能です。さらに、日付、時間、ナンバリングなどの変動情報も自動的に更新しながらの印字が可能です。
サーマルプリンタは、転写方式の違いにより熱転写方式と感熱式に大別され、さらに熱転写式は熱溶融型と昇華型とに分かれます。
インク | 印字(印刷)対象物 | 主な用途 | |
---|---|---|---|
熱溶融型サーマルプリンタ | サーマルリボン (インクリボン) |
一般的な紙・包装フイルムなど | 製品製造工程における日付やロット番号などの製品情報印字 |
昇華型サーマルプリンタ | サーマルリボン (インクリボン) |
専用のコート紙 | 店頭や証明写真ボックスなどでの写真プリントやIDカード |
感熱式プリンタ (ダイレクトサーマルプリンタ) |
不要 | 専用紙・専用フイルム | レジスターのレシート、自動発券機の切符やチケット、電気ガス・水道の検針票 |
熱溶融型サーマルプリンタの原理と特長
熱溶融型サーマルプリンタは、サーマルリボン(インクリボン)のインクをプリントヘッドのヒータにより加熱し溶融させ、被捺印物に転写します。
専用紙・専用フイルムは不要で、多種多様な包装フイルムや紙に対して印字が可能ですが、高品位で安定した印字を行うには、被捺印物の素材や求められる耐性(耐熱性・耐油性・耐擦過性)に適合したサーマルリボン(インクリボン)を選定することが重要になります。
基本的には1度に1色の転写となり、ドット毎のインク濃度も変えられないため、単色で濃淡のない文字やバーコードなどの印字に使われることの多い方式です。黒色での印字が一般的ですが、カラーリボンを用いることで赤・青・白などのカラー印字も可能です。
印刷に匹敵する鮮明な印字が可能なため、賞味期限や消費期限等の日付やロット番号などの製品情報の印字では広く使われています。
イーデーエムのサーマルプリンタも熱溶融型サーマルプリンタとなります。
昇華型サーマルプリンタの原理と特長
昇華型サーマルプリンタは、サーマルリボン(インクリボン)のインクをプリントヘッドのヒータにより昇華(固体が液体になることなしに気化すること)させ、専用紙に付着させることで印字(印刷)を行います。
昇華型では、ドット毎にインクの濃度が調整でき写真印刷に耐えうる画質が得られるため、店頭での写真のデジタルプリントや証明写真ボックスなどでも用いられます。
感熱式サーマルプリンタの原理と特長
感熱式サーマルプリンタは、熱を感知することで化学反応を起こし色が変わる性質をもつ感熱インクを塗布した「感熱紙」や「感熱フイルム」を、プリントヘッドの熱により直接発色させて印字(印刷)を行うもので、ダイレクトサーマルプリンタともいわれます。サーマルリボン(インクリボン)が不要でプリンタを小型化できるため、レジスターや自動発券機、電気・ガス・水道の検針票など、幅広く利用されています。